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山いってタケノコ採って
正 し い 食 事
【 山いってタケノコ採って 】 2000/5/6
c o n t e n t
【山いってタケノコ採って】
【レシピ】
【山いってタケノコ採って】
僕の母の父親は笹川三作と言う名前の箪笥職人だった。
まさに波乱万丈の生涯を生きた人だった。文字を読めなかったが、箪笥職人から市会議員になった。
不動産に手を染め、彼が設立した会社が今では新発田で1-2を争う規模の不動産屋となっている。
母は祖父を深く愛していた。一族が本家の家長を軸に集まり、分家は何かの時に集まる。
そんな時代が有った。
祖父は僕が高校生の頃亡くなった。7人いた母の兄弟もすでに3人しかいない。
そんな祖父が母に土地を残したのである。
祖父はこの土地が有る事を誰にも言わないで黙って逝ってしまった。
隣の土地の地主が境界線を確認したいと申し込んでくるまで母も知らなかったのだ。
急な斜面で、おまけに道路が無い為にお墓の中を抜けて行かなければタケノコ山に行けないのだ。
毎年、母は『おじちゃまのタケノコをとりに行く』と言って山に行くのだ。
無論、掘る役は父である。母は死んだらこのお寺にうめて欲しいと言う
一文の価値も無い斜面、そして毎年美味しいタケノコがたっぷりとれる。
今年も、『おじちゃまのタケノコは生えたかな』と言いながら山へ行く。
【レシピ】
下ごしらえ(アク抜き)
新潟では以下の手順でアク抜きをします
アクを抜かないとタケノコはは食えた物では無い
1-1)鍋一杯の水に皮を剥いたタケノコを入れます
タケノコが水から顔を出していなければ良いです
1-2)そこに米糠を一掴み入れます
水から煮ます。
2-1)火にかけます
2-2)沸騰したら中火にして15分沸騰を続けます
3-1)15分経過したら、そのまま(鍋の中に漬けたまま)冷めるのを待ちます
これによって、タケノコは柔らかくなります
3-2)冷めたらタケノコを糠の水から取り出します
3-3)水洗いして、ヒタヒタの水を張ったタッパに入れてに入れて冷蔵庫で保存します
使うたびに水を入れ替えるといくらでももちます
毎朝少しずつ味噌汁に入れて、入れるたびに水を変えて行く。
その日の気分で堅い所や柔らかい所を選んで作る。
僕は、この季節に山でとれたワラビとタケノコの味噌汁が大好き。
テンプラも旨いけどなあ〜
そのまま醤油でくっても旨いですが.....
タケノコとキャベツのバター味パスタ
タケノコの柔らかいところから、堅いところまでどこを使っても美味しい。
刻む時は柔らかいところは大きく、堅いところは小さく刻む。
作り方
1)パスタをゆでるお湯でキャベツを軽く茹でる
(十分沸騰した所に3-4枚のキャベツを入れてさーっと茹でる)
(キャベツもできるだけ新鮮な物を使う。春の味を楽しむ。)
2)アク抜きしたタケノコは適当な大きさに切る(かたいところは細かく、柔らかいところは大きく)
2-2)キャベツを水に通して粗熱をとって、ざく切りにする。
(軽く絞って水気を切る。あまり堅く絞らないでおく)
3)海の塩っぱさのお湯でパスタを茹ではじめる
4-1)バター大さじ1.5-3でタケノコを炒める
4-2)肉、カマボコ、イカ、タコといった旨味の出る物を入れてもいい
ただし、タケノコの柔らかい味を楽しみたいならなるべく薄い味の物が良い
4-3)バターが煮詰まってくるので、パスタを茹でている茹で汁をおタマでフライパンに入れる
4-2)ざく切りにしたキャベツを入れる
すでに茹でてあるので、さほど過熱の必要は無いので、ソースとからめる気持ちで入れる
パスタソースが適当な量になるように茹で汁を入れて、味を整える
5)再びバターを入れる。
パスタが出来上がたらざるで良くお湯を切る
パスタを鍋に戻して、その上からソースを入れてパスタに絡ませて皿によそおう
アツアツを食べる!!
ちなみにこないだの夕食では肉類は入れませんでした。
イカやタコをさーっと下茹でしておいて合えても良い味になります。
この季節のキャベツに合わせて色々な野菜を食べると美味しいです。
タケノコ入り肉じゃが
タケノコの堅いところが残った時には迷わずこれを作りましょう。
基本的には『肉じゃが』にタケノコが入っただけだけど、これがまた旨いんだなあ。
材料:じゃがいも、玉葱、人参、白滝、豚肉、タケノコ、日本酒、醤油
作り方
1)玉葱をざく切りにして良くいためます(5分くらい)
厚手の鍋でじっくりと火にかけます
中火から弱火の間で熱をかけます。
こげないように気をつけます。ここで十分に芯まで火が通ると美味しくなります。
2)包丁を入れた白滝を入れて水分が飛ぶまで煎ります(1-2分くらい)
3)鍋のスミに玉葱と白滝を寄せて、空いたところに油をしいて豚肉を入れます。
良く豚肉を炒めてアクが出ないように気をつけます
適当にいたまり出したら鍋全体を混ぜます
4)人参、タケノコを入れます。
酒と醤油を入れます。
鍋の中味を良く上下させます。
そのまま弱火で5分おきます。
5)じゃがいもを入れます。
じゃがいもが煮えたら完成です
煮しめ
なんと言っても、これが無くちゃいけない。
作り方は分るでしょう、ね。
翌日になって、味がしみ込んだ時が好きだなあ〜
チンゲンサイとタケノコのミルク風味
これは柔らかいところが美味しい。
チンゲンサイのシャリシャリ感と牛乳の柔らかさがタケノコに良く合います。
作り方
チンゲンサイは芯の方は薄く切っておきます
葉の方はざく切りです
とり肉を薄く切って炒めます
そこに芯の方のチンゲンサイを入れます
タケノコの堅い方はこの時に一緒に入れます
水分が出るので強火で飛ばします
大体火が通ったら、タケノコの柔らかい方を入れます
馴染んだところでチンゲンサイの葉の方を入れます
葉がしんなりしたら、牛乳1カップを加えます
塩と胡椒で味を整えます
弱火にします。沸騰しないように気をつけます。
大サジ1-2杯位の片栗粉をといた水を少しずつ入れながらとろみをつけます。